

投資の神様といわれるくらいすごいひとなんだよ。
彼の銘柄選択術を活用すれば、しっかり稼ぐことができるんだ。
今回はその分析方法について紹介するね!

やったー!これでわたしも大金持ちね!!
どーも、じじどんです!
この記事にたどりついたあなたなら、一度はその名前を聞いたことがありますよね。
投資の神様、ウォーレン・バフェットさん。
彼がどのように銘柄を選定しているのか興味があると思います。
今回の記事では、彼が巨額の富を築き上げた銘柄選択術について紹介します。
この分析法を身につければ、高い確率で勝てる銘柄を選ぶことができるようになるでしょう。
Contents
- 1 ウォーレン・バフェットとは?
- 2 消費者独占型企業の株を買おう
- 3 悪材料で買う
- 4 バフェット流銘柄分析のためのワークシート
- 4.1 その企業は消費者独占力を持っているか
- 4.2 その企業の事業内容を理解しているか
- 4.3 その企業の製品・サービスは20年後も陳腐化していないか
- 4.4 その企業はコングロマリットではないか
- 4.5 その企業のEPSは安定成長しているか
- 4.6 その企業は安定的にROEをあげているか
- 4.7 その企業は強固な財務基盤を有しているか
- 4.8 その企業は自社株買戻しに積極的か
- 4.9 その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか
- 4.10 その企業の株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか
- 4.11 株式の益利回りと利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
- 4.12 株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
- 4.13 過去のEPS成長率をもとに計算する手法で、期待収益率を計算せよ
- 4.14 ワークシートまとめ
- 5 まとめ
ウォーレン・バフェットとは?
さて、もはや説明不要かもしれませんが、改めて紹介したいと思います。
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ウォーレン・エドワード・バフェット(英語: Warren Edward Buffett、1930年8月30日 – )は、アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家である。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。大統領自由勲章を受章している。
引用:Wikipedia
なにがすごいって、一番わかりやすい数字としては彼の総資産。日本円にしてなんと6兆5000億円を超えています。
彼はたった1万ドルを元手にこの巨大な富を築き上げたことから、その投資力を疑うひとは誰もいません。もちろん常に世界の長者番付の上位に君臨しています。
そして彼は人間性についても申し分なく、頻繫に慈善財団に寄付をおこなっています。
フォーブスは10月15日、2017年に最も多額の寄付を行った米国人、上位50名のランキング「America’s Top 50 Givers」を発表した。
本ランキングに登場する人々の多くは、フォーブスの米国の富豪リスト「フォーブス400」でもおなじみの人々だ。今年のトップに選ばれたのはウォーレン・バフェットで2017年に28億ドル(約3150億円)を寄付し、4年連続で首位に立った。
引用:Forbes
消費者独占型企業の株を買おう
そんな世界一の投資家であるバフェットさんですが、どのような企業に投資をしてきたのでしょうか。
まず彼は世の中の企業を大きく2つのタイプに分けて考えます。
- コモディティ型企業
- 消費者独占型企業
それぞれの企業の特徴は以下で紹介しますが、結論からいうとバフェットさんは消費者独占型の企業に投資することを重要視しています。
コモディティ型企業
コモディティ型企業とは、他の大多数の企業との差別化ができない、付加価値の小さな製品やサービスを提供している企業のことです。
つまり、提供している製品やサービスに際立った特色がなく、消費者にとって「値段」が唯一最大の選択基準となるような事業ですね。
似たり寄ったりの製品を提供するため、激しい販売競争が強いられます。
コモディティ型の特性としては以下のような特徴があります。
- 売上高利益率が低く、在庫回転率も低い
- 株主資本利益率(ROE)ROEが低い
- ブランド価値がない
- 多数の競争相手がいる
- 業界全体に相当な過剰生産能力がある
- 利益が不安定
- 利益の設備稼働率に対する依存度が大きい
例えば自動車や航空会社、鉄鋼製品や穀物生産などの事業が挙げられます。
消費者独占型企業
一方、消費者独占型企業のほうが想像しやすいかもしれません。
バフェットさんはこれを話すときにはいつも「有料ブリッジ型の企業」と説明します。
つまり消費者がその製品・サービスを利用する際にそれ以外の選択の余地がないものをいいます。
こういった企業は、長期的に利益をあげ続ける可能性が非常に高いのです。
バフェットさんは消費者独占型企業を以下のようなタイプに分類しています。
- 長期使用や保存が難しく、強いブランド力をもち、販売業者が扱わざるをえないような製品を作る企業
- 他の企業が事業を続けていくために持続的に使用せざるをえないコミュニケーション関連事業
- 企業や個人が日常的に使用し続けざるをえないサービス事業
たしかに、消費者独占型の企業のほうが将来的に長く繁栄し続けることができるのは想像できますよね。
銘柄を選ぶときはコモディティ型ではなく消費者独占型の企業を探すべき!
悪材料で買う
選択すべき企業のタイプについては上述のとおりですが、バフェットさんは株を買うタイミングについても明確なポリシーをもっています。
彼によると、多くの投資家たちは良材料が出ると買い悪材料が出ると売る、とのこと。
確かに、良い材料が出れば株価は上昇していきますし、悪い材料が出れば株価が下がっていくのは基本的な動きです。
そのため、良材料で買って悪材料で売るのは正しい投資方法のように思えますが、バフェットさんの考え方は違います。
悪材料が出て株価が下落したときこそチャンスだと捉え、そのタイミングで全力で仕込むことでその後の利益を大きく取るわけですね。
市場は短期的な利益に目を向けがちですが、彼は長期的に見て大きく稼ぐことができる方法をとっているのです。
バフェットさんは次の4つのケースで絶好の買い場が訪れると考えています。
相場全体の調整や暴落
これが一番わかりやすいケースで、個別企業の業績見通しとは無関係に株価が下落するので、安心して投資できます。
全般的な景気後退
これもわかりやすいですが、ほとんどの企業の業績が悪化するような景気が後退気味のタイミングです。
個別企業の特殊要因
優良企業であっても時には経営陣が愚かな行動に走って大きな損失を出すことがあります。
財務力の強い消費者独占型企業の場合には、この種の危機を切り抜ける力を持っているものです。
企業の構造変化
合併やリストラ、組織再編などに伴って、その期は大幅な減益や赤字につながることが多いですが、これについても良い企業は危機を乗り切る力があります。
株を買う良材料で買うのではなく悪材料で買うべき!
バフェット流銘柄分析のためのワークシート
さて、ここまでで良い企業の見分け方と株を購入するタイミングについて説明しました。
では具体的にどのように銘柄を選択し、どのようなタイミングで買うのでしょうか。
なんとバフェットさんはその分析方法について詳細を隠すことなく公表しているのです。
ずばり、以下の質問に答えていく形で良い銘柄を選定することができます。
さっそく見ていきましょう!
- その企業は消費者独占力を持っているか
- その企業の事業内容を理解しているか
- その企業の製品・サービスは20年後も陳腐化していないか
- その企業はコングロマリットではないか
- その企業のEPSは安定成長しているか
- その企業は安定的にROEをあげているか
- その企業は強固な財務基盤を有しているか
- その企業は自社株買戻しに積極的か
- その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか
- その企業の株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか
- 株式の益利回りと利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
- 株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
- 過去のEPS成長率をもとに計算する手法で、期待収率を計算せよ
1~9が企業分析の観点、10~13が株価分析の観点で問いになります。
その企業は消費者独占力を持っているか
コンビニやドラッグストア、書店などで、その店を続けていく上で絶対に取り扱わなければやっていけないブランド品を想像すれば良いでしょう。
その企業の事業内容を理解しているか
その企業が提供している製品やサービスが陳腐化する可能性がどの程度あるかを正確に判断するためには、その企業が営む事業をよく理解している必要があります。
もしよく理解していないようであれば、銘柄選択から除外する、あるいはよく理解する必要があります。
その企業の製品・サービスは20年後も陳腐化していないか
ひとつ前の質問に関連しますが、その企業の製品やサービスが20年後も陳腐化していないことに自信をもってYESといえるか。YESなら銘柄選択の候補となります。
その企業はコングロマリットではないか
コングロマリットとは異業種の企業まで合併などで吸収し、多種類の事業を営んでいる企業のことです。
もしコングロマリットであれば、それが競争力の乏しいコモディティ型ビジネスを拡大させていった結果なのか、他の消費者独占型企業を傘下におさめていった結果なのかを調べる必要があります。
もし後者であれば、銘柄選定の有力な候補になります。
その企業のEPSは安定成長しているか
EPSとは1株当たりの利益のことです。
過去10年のEPSについて調べ、堅調に成長しているか確認しましょう。年平均成長率を計算することで、定量的に他社との比較が可能になります。
私はエクセルで計算式を組んで、インターネットから取ってきた数字を入力することで算出されるようにワークシートを作っています。
以下はアップルの例です。とてつもない成長率であることがわかりますね。

その企業は安定的にROEをあげているか
ROEとは株主資本利益率のことです。企業が長期的に高成長を続けるためには高いROEが欠かせません。
これについても過去10年間のROEについて調べ、その平均値を求めることで算出します。
アメリカ企業の過去30年間の平均ROEは12%ということなので、求められるROEの水準としては15%以上を目安とすればよいでしょう。
以下もアップルの例ですが、38.5%と驚異的な数値ですね。

その企業は強固な財務基盤を有しているか
経営上の危機に直面した場合、それを乗り切るためには強固な財務基盤が必要となります。
それを測る一番適した数値として、長期負債/税引利益倍率があります。
つまり長期負債を税引利益で返済するとしたら、何年で返済が完結できるかを示すものです。
以下もアップルの例ですが、1.57年で計算できることになります。財務基盤もしっかりしていますね。

その企業は自社株買戻しに積極的か
企業が自社株を行えば、その分持ち株比率が高めることができます。
そのため、自社株買いに積極的な企業は選択の指標のひとつになります。
これは、今期の発行済株数から10年前の発行済株数を差し引いてマイナスとなっていることを確認します。
アップルはしっかりと自社株買いを行っていることがわかります。

その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか
例えばインフレで物価が2倍になったときに、その企業の製品やサービスの価格を2倍にしても今まで通り売れるような企業のことです。
もしその製品・サービスの価格が20年前とほとんど変わっていないようであれば、その企業はおそらくコモディティ型であり投資対象からは外すべきです。
その企業の株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか
もしこの問いに対してYESであれば、株の購入タイミングとしては絶好のチャンスかもしれません。
悪材料で買う。バフェットの重要視するポイントです。
株式の益利回りと利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
株式を疑似債権と考えると、今期のEPSを現在の株価で割った益利回りは投資に対する直利に相当します。
また、Q5で計算したEPS成長率は、クーポンの期待成長率と考えることができます。
この2つの合計値は、長期投資の期待収益率のおおよその目安となります。
これが国債利回りを上回っていればそれは良い投資となり、プラスであればあるほど良いでしょう。
以下もアップルを例に計算していますが、とても良い数値だとわかります。

株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
ここは計算が少し複雑になります。
Q6で計算した過去10年間の平均ROEから、配当として支払われる部分(ROE×平均配当性向)を差し引き、株主資本の予想成長率を求めます。
次に株主資本の予想成長率と、直近のBPSから10年後の予想BPSを算出します。
これに平均ROEをかけて予想EPSを計算します。
そして過去10年間の平均PERをかけると10年後の予想株価が求められます。
最後に、10年後の予想株価と現在の株価から、今後10年間の期待収益率を計算することができます。

過去のEPS成長率をもとに計算する手法で、期待収益率を計算せよ
別の方法でも期待収益率を計算してみましょう。
直近のEPSと10年前のEPSをもとに、過去の平均EPS成長率を計算します。
次に、過去10年間の平均成長率と直近のEPSから、10年後の予想EPSを計算します。
これに過去10年間の平均PERをかけると、10年後の予想株価が算出されます。
最後に、10年後の予想株価と現在の株価から、今後10年間の期待収益率が計算できます。

ワークシートまとめ
以上の問いの結果を整理することで、投資対象とすべきかの総合判断ができます。
私がアップルについて分析してみた例では、とても高い評価となりました。
※計算のタイミングなど考慮が必要ですので、あくまで参考としてください

まとめ

いかがだったでしょうか?
バフェットさんの投資法は長期投資を前提としたものになりますが、この銘柄選択術は短期・中期投資する場合においても非常に役に立つものだと思います。
また米国株の分析だけでなく、日本株やその他海外の株の選定にも使える手法です。
ぜひみなさまもバフェット流選択術を活用して、よい銘柄を探してみてください。
私が分析したものについて記事にしていこうと思いますので、そちらもぜひ!
バフェットってすごいひとなの??