【冬の胃腸炎】子供も大人も気を付けて!ロタウイルスとノロウイルスの違いや対処法

ぺるめ

冬で寒くなってくるとこどもの風邪やインフルエンザが心配ね。胃腸炎も心配だわ。

じじどん

そうだね、実は胃腸炎にもウイルスによって感染経路や症状が違うんだ。子供だけじゃなく大人も気を付けないといけないよね。

どうも、じじどんです!

寒くなってくると子供はすぐに風邪をひいて心配ですよね。なかでも冬に流行する胃腸炎は要注意です。

この記事では胃腸炎の種類や対処法などについて紹介します。

冬は子供も大人も要注意!!

胃腸炎の主な原因はずばりウイルスの感染です。

冬になると寒くなり体温が下がることで免疫機能が弱まり、ウイルスに感染しやすくなります。

これが冬に感染性胃腸炎が流行る理由です。

子供の胃腸炎は心配ですが、もちろん大人もかかりますので要注意!!

ウイルスの特徴(ロタウイルス・ノロウイルス)

さて、感染するウイルスとして、ロタウイルスとノロウイルスの2つが有名です。

ただ、その違いについて理解しているひとは少ないと思いますので、簡単に特徴を整理しますね。

ロタウイルス
  1. 流行時期:冬~春
  2. 発症年齢:乳幼児(0~6歳ころ)
  3. 感染経路:糞口感染
  4. 潜伏期間:2~4日
  5. 発症期間:1~2週間程度
ノロウイルス
  1. 流行時期:秋~冬
  2. 発症年齢:成人を含む全年齢
  3. 感染経路:経口感染
  4. 潜伏期間:1~2日
  5. 発症期間:数日程度

流行時期や潜伏期間・発症期間に多少の違いがありますが、一番の違いとして、ロタウイルスは乳幼児だけ発症するのに対し、ノロウイルスは大人も含め誰でも発症するという点です。

ただし、大人がロタウイルスにかかる可能性がないわけではなく、子供からの2次感染として発症するケースがありますので注意してください。

症状

感染した際の症状についても、ロタウイルスとノロウイルスで異なります。

ロタウイルス

主な症状としては、発熱、下痢、腹痛、嘔吐、吐き気です。

39度近い発熱と嘔吐から始まり、1~2日後に頻繫な下痢の症状が出てきます。

脱水症状を起こすこともあります。

ノロウイルス

主な症状としては、下痢、腹痛、嘔吐、吐き気。発熱はロタウイルスに比べて軽度です。

感染したとしても発症しないケースや、軽い風邪のような症状の場合もあります。

脱水症状を起こすこともあります。

原因・感染経路

原因となる感染経路にも違いがあります。

ロタウイルス

主な感染経路は、糞便か手指を介して経口摂取される糞口感染です。

感染力は極めて高く、ウイルス粒子10個~100個で感染するといわれています。

ノロウイルス

主な感染経路は、口からの経口感染です。

また、感染者の糞便や、嘔吐から手指を介した接触感染、

汚物中のウイルスが乾燥して空中に浮遊しそれを吸い込むことによる飛沫感染、

そして牡蠣などの2枚貝などウイルスに感染した飲食料の摂取、

などがあります。

予防法

胃腸炎の予防法として一番有効なのは手洗いです。

30秒以上、石鹸でていねいに洗ってください。

消毒用のエタノールだけでは不十分で、必ず水による手洗いをしましょう。

感染の拡大を防止するには、感染者の糞便や嘔吐からの接触感染を防ぐ必要があります。

また、飛沫感染を防ぐために、換気を十分に行うことが重要です。

かかったときの対処

ロタウイルスやノロウイルスの感染には特別な治療法はありません。

そのため、下痢、嘔吐、脱水などの症状に対する治療を行います。

整腸剤や吐き気止めなどの投与、経口補水液、食事療法や点滴などです。

下痢止め薬は病気の回復を遅らせる可能性があるため、症状が出始めた頃合いには使用しないほうが望ましいです。

子供は嘔吐したあとには吐き癖がつきやすいため、2~3時間は絶飲食にしましょう。そして吐き気は落ち着いてきたら、少しずつ水分補給していきます。その際、OS-1などの経口補水液が良いでしょう。

飲み物で嘔吐しないようになれば、消化のいいおかゆやうどんなどを食べさせてあげます。

お菓子や脂っこいもの、繊維質の多いものはNGです。

まとめ

ぺるめ

同じ胃腸炎でも、感染するウイルスによって原因や症状が違うのね!

じじどん

そうなんだ、それぞれの予防法や感染してしまったときの対処法が違うから、知っておいたほうがいいよ!

いかがでしたでしょうか?

胃腸炎にも感染するウイルスの種類によって原因や発症する症状が違ってきます。

お子様だけでなく、親御さんもかかる可能性がありますので、予防法や対処法について今回の記事をぜひ参考にしていただければ幸いです。