

ぼくにも原因があるかもしれないし、いっしょに調べてみよう!
こどもが欲しいけどなかなかできない。不妊で悩まれているご夫婦はとても多いのではないでしょうか?
不妊の原因は女性側にあると思われがちですが、実は男性側が原因であることも十分にあるのです。
私たち夫婦も、結婚して1年目はふたりで自由に遊ぶことを優先していましたが、2年目頃からいざ子供をつくろうと思ってもなかなかできませんでした。
そして夫婦で検査をしたところ、原因はわたし(男性側)でした。
ふたりとも最初はあまり深く考えず、「いつかできるよねー。」くらいに考えていましたが、気づけばそこから2年、3年がたち、4年目になるとさすがに焦りはじめました。
4年目ではれて子供を授かることができたのですが、後から振り返るといろいろと知識が足りていなかったなと反省しています。
そこでこの記事では、男性のあなたに最低限知っておいていただきたい不妊に関する基礎知識をご紹介します。
この記事を読み終えると、男性のあなたも不妊に対する正確な知識が身につきます。
Contents
あなたも不妊症かも?心当たりあるならすぐにチェック
不妊症という言葉を聞くと稀な病気のように思うかもしれませんが、そんなことはありません。この現代においては、約10人に1人が不妊症と言われています。
WHO(世界保健機関)や米国生殖医学会では以下のように不妊症を定義しています。
2009年から不妊症を「1年間の不妊期間を持つもの」と定義しており、さらに妊娠を考える夫婦の年齢がより高い米国の生殖医学会でも2013年に、「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始することは認められる」
引用:不妊症の定義(一般社団法人 日本生殖医学会)
つまり、普通の夫婦生活を営んでいるにも関わらず「1年間妊娠しない場合は不妊症」ということになります。
以下の場合、不妊症の可能性がありますので、パートナーのかたと一緒にチェックしてみてください。悩んでいるかたで、多くのみなさまはこれに当てはまるのではないでしょうか?
- 結婚2年目以上
- 通常の夫婦生活がある
- 妊娠したことがない
- 流産経験や婦人科系の病気がある
不妊原因は男性のあなたかも。原因の約半数は男性です
昔から不妊というと女性側の原因に思われがちですが、WHO(世界保健機関)が発表した統計によると、不妊の原因は以下のようになっています。
不妊症の原因は、
- 女性に原因あり・・・・・41%
- 男性に原因あり・・・・・24%
- 男女ともに原因あり・・・24%
- 不明・・・・・・・・・・11%
引用:WHO(世界保健機関)が発表した不妊症原因の統計(医療法人 浅田レディースクリニック)
つまり、約半分(48%)は男性側に原因があるということになります。
男性不妊の種類
では男性側の不妊の原因として、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは男性不妊の主な原因についてご紹介します。
性機能障害
勃起不全、射精不全、逆行性射精などの病気です。
これらの障害の場合、普段から自覚症状があるでしょう。少しでも該当する場合はすぐに病院に相談にいくことをおすすめします。
精路通過障害
精子が外に出ることができない病気です。
これについても該当する場合は自覚症状があるかと思います。
膿精液症
前立腺炎、精嚢炎などの病気です。
精液内に白血球が混入する混入する病気で、膿が混ざった黄色がかった精液が出るため、すぐに気づくことができます。
精巣内に細菌が入ることで起きる症状で、自然治癒の場合もありますが自己判断せずに病院で相談されることをおすすめします。
造精機能障害
無精子症、乏精子症、精子無力症、染色体異常、奇形精子症、精索精脈瘤などの病気です。
この造精機能障害が一番やっかいだと思います。なぜなら普段は特に自覚症状がなく気づけない可能性が高いからです。
自覚症状がないにも関わらず男性側に原因がある場合にはこれらが該当するかもしれません。自分では気づけないため、少しでも気になる場合はためらわず病院で検査を受けましょう。
私も自覚症状はなかったため、この障害を疑い精液検査することを決断しました。
男性不妊の検査方法
では男性不妊の検査方法としてどのようなものがあるかをご紹介します。
なんといっても男性がまず最初に受けるべき検査は、精液検査ですね。
精液検査では、精液の量、数、形、運動量などを調べます。
精液検査で精子の状態を調べることで、不妊治療を受けるべきかどうかや、具体的にどのような治療を受けるべきかの判断材料となります。
妊活を効率的に進めるためにも、精液検査は最初の第1歩となるのです。
実際に私が病院で検査を受けた結果もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。私の場合は「奇形精子症」と診断されました。
あとこれは遊び半分の気持ちで試しましたが、自宅で精液検査するツールも売られていますので、以下の記事でご紹介しています。
病院で精液検査を受ける前段階として、気休め程度に試してみるのが良いかもしれませんね。
まとめ

- 普通の夫婦生活を営んでいるにも関わらず1年間妊娠しない場合は「不妊症」。
- 不妊の原因は約半分が男性側にある。
- 男性不妊の種類もいろいろある。
- 自覚症状がなければまずは「精液検査」を受けましょう。
いかがでしたか?不妊の原因は約半分が男性側にあり、男性不妊の種類もいろいろあることがわかっていただけたかと思います。
もしなかなか子供ができずに悩まれているご夫婦の場合は、まずは男性のあなたが勇気を出して検査をしてみて、奥さまをリードしてあげてください。
なかなか子供ができないけど、わたしって不妊症なのかしら・・・